ビッグスクーターを再思考してみる。その2

いつも当店ホームページをご覧いただき

誠にありがとうございます。

スターフィールドモーターギャラリーの岡村です。

 

前回(ビッグスクーターを再思考してみる。その1)の

続きです。需要無いのは承知ですが続けます。

 

こちらのフュージョンも過去に色々とカスタムされてた

であろう痕跡があちらこちらに伺えます。

それでいて外装、インナーカウルに至るまで

社外中華外装てんこ盛り。一応、、、たぶん、、、

コレでノーマル戻しって話でしょうが

変なパーツ付いてるし、大事な所のボルト緩んでたり、ホームセンターの安くて

ヤワなボルトに変わってたり、場所によってはまさかのボルト入って無かったり。。。

その中華外装だって、割れ、キズ、欠け、取り付け寸法のズレ(妙にカウルが短い)、カウルの歪み、向こうが見える程の隙間、

穴位置ズレて別場所にビス打ちして止めてる。。。電飾のなごりであろう配線、LED等を貼り付けてたテープ跡、変なステー。。。

生理的に萎えるような状態でしたが、外装はこのままで走る、止まる、曲がるに重点を置いて整備に入りました。

・・・さすがに中古車として「売れる」ような車両ではありませんが自分らで使う分には、まあ、いいか。レベルです。

ちなみに不動原因はCDIと社外イグニッションコイルの不良、Wパンチでした。。。

 

切る、削るの加工は最小限に位置合わせしてなんとかフィッティング、3~5m離れれば、まあ、なんとか形?

それでも隙間やズレなんかはありますが。。。

 

しかし、どうしたものか。改めて乗ってみると意外にイイもんです。(←語彙力の無さを痛感する一言です。。。)

足つきの良さと車体の軽さ、スクーター特有の低重心、フュージョンもそうですが、ほとんどのビッグスクーターは

エンジンはもちろん、重量物のガソリンタンクも足元、ないしタンクが車両下部でガソリン満タンにしても重さはありますが

大差影響はなく、エンジン、満タンガソリンタンクで前後バランスが良い印象です。

 

そして、シートと運転ポジション。これはもう本当に楽!! 特にシートは優秀です!肉厚のシートは乗っていて気持ちよく

シートと言うよりソファーに座ってるような感じです。(この車両の年式は1993年式ですがヘタり感が少ない感じがします。)

純正形状でも、もしかしたら社外シートかもしれませんがタンデム側も十分な広さとクッション性でこれまたGood!

肉厚シートですが車体もスリムな細身でガニ股にならず足つきの良さも実感できます。

あとはハンドル交換で手元は好みに変更できますが、このフュージョンのハンドルは

予算の関係と思いのほか良好なのでこのまま使用します。

 

姿勢、ポジションが良いのは分かった!で、肝心の走りの方はと言いますと、やはり、と言いますか。。。

普段、大型バイクに慣れていると250cc単気筒ではチカラの薄さを感じます。。。が、街乗りなら十分のチカラ加減です。

むしろスクーターだし、馬力も20馬力程度ならのんびり走る気持ちの方が大きい。・・・馬力ってワードが出ましたが

間違ってもパワーアップを図るため社外マフラーや社外エアクリに変えちゃダメです。パワーアップどころか

パワーダウンがほとんどです。特にノーブランド物やショップ製のカッコだけ物はウルサイだけで余計走りません!!(経験談)

余談ですが、スクーターのエンジン全般は左右非対称でどちらかと言うとサイドスタンド側(左側)に

重量物が偏ってます。なので純正マフラーって短いながらも意外と重いんです。

短いながらも消音機能を働かせなおかつエンジン廻り左右のバランスを取るための重り役(カウンターウェイト)も担ってます。

ですので社外の軽量マフラーに替えるとアクセルのオン/オフ時の挙動変化で重量物のある左側へ引っ張られ

意図しなく傾く場合もあります。左右バランスが崩れリアタイヤの片べりや、摩耗クセが付きやすい物もあります。(経験談)

 

馬力から考えるに最高速なんて気にもしません。街乗り40~60km/hなら全然余裕で

高速道路でも区間法定速度、関係なく80km/hで流す程度でしょうか。

各社ビッグスクーターのタイヤサイズ10~13インチ位だと100km/h出すのも気が引けると言うか

タイヤの挙動やエンジンの頑張ってる唸り音で怖いんじゃないでしょうか?

いくらメンテナンスしてるとは言え低年式車に無理は厳禁ですからね。

 

峠を攻める!コーナーを攻める!乗り物ではありません。

ビッグスクーターのほとんどは「スポーツ」でなく「実用車」(←コレ大事)です。

タンデム前提のシート、積載量、穏やかなエンジン特性、ゆったりとしたライディングポジション。

馬力だとかコーナリングだとかの「使う人を選ぶ」マシンありきでなく使う人ありき、つまり「使う(運転する)人間」ありきで

人を優先してくれる乗り物なわけです。スクーター全般みんなに優しいのです。

 

面白いかどうか、それは個人的な感想なのでネットに書かれてる「スクーターつまらん」ってのは

その人はつまらなかったとの事ですが、いやいや、私は楽しいよ!って思うかもしれません。

ラーメンの味の好み、映画の好み、異性の好み、とある方の意見だけで推し量るなんてナンセンスだと思います。

 

~ 長くなるので続きます ~(思いのほか、語ってる感じが気持悪くも自分で思います。。。)